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乗船研修

若手従業員が、本船運航の現場体験を通じて船と運航の知識を深め、安全運航の意識をさらに高めることを目的とした研修です。

研修を通じて現場意識を醸成し、それまでの自分の理解と実際の経験で得た知識とのギャップに気付き、研修終了後には業務に生かし、それぞれの持ち場で安全運航の実現を徹底していきます。

運航・会計システム部 平林 宏美 (2006年入社、2013-2014年研修参加)


乗船

2013年12月23日から2014年1月8日にかけて乗船研修に参加し、ロサンゼルス~オークランド~東京(大井港)をコンテナ船「MOL ENCORE」に乗船しました。
研修内容は決まっている訳ではなく、研修生自身に委ねられています。今回同乗した研修生は全員異なるフィールドのグループ会社からの参加であったため、お互い情報交換をしながら三者三様の研修内容となりました。

24日未明にロサンゼルス港を出港、25日夕方にはGolden Gate Bridge・アルカトラズ島を通過し、研修中唯一の寄港地であるオークランドに入港しました。
入出港時にはPilot(水先案内人)が船に指示を出しますが、オークランド入港時のPilotは女性でした。航行中の本船に併走する小型のタグボードから乗り移る様子も間近で見学させてもらいましたが、プロの仕事ぶりに感心するとともに危険と隣り合わせである仕事であることも痛感し、安全運航の大変さを感じました。

出港準備中のBridge

離岸

Golden Gate Bridge

オークランド入港時の女性Pilot

乗組員の構成はインド人24名+スリランカ人1名で、共通言語は英語でした。都市部出身の方や若手クルーは聞き取りやすい英語を話す方が多かったのですが、たまにクルー同士の会話が英語に聞こえず「ローカルな言葉で話しているのか?」尋ねたところ、「インドは1マイル違えば、水も食べ物も言語も違う。僕は彼の言葉はわからない。」と言っていたのが印象的でした。

12月25日の夕食

食事はブッフェ形式で決められた時間に食堂へ行き、自分で好きなものを取るスタイルでした。基本的にはカレー(ご飯・パン)、肉or魚、スープ、デザートという形ですが、宗教上お肉が食べられない方もいるのでカレーは2種類あることが多く、カレーの前には『Pork』などのプレートが置いてありました。
研修の最後には研修生で「日本カレー」を振る舞いました。本場のみなさんの口に合うか不安でしたが、好評であっという間に鍋が空になりました。

New Year’s PartyNew Year’s Party

31日の夕食後にはクリスマスパーティー兼New Year's Partyがありました。年越しのタイミングではみんなでカウントダウンをし、Partyの最後には船長からクリスマスプレゼントが配られるというサプライズもあり、アットホームな雰囲気でした。
また、外洋に出てからは毎日1時間の時間調整(船内の時計が一斉に1時間巻き戻る)がありましたが日付変更線を通過した1月2日は丸々1日スキップするので1月1日 23:59の次は1月3日という不思議な経験もできました。

大井港大井港

オークランドを出港して以来、10日以上陸地を見ることなく360度見渡す限り海だけという生活を出来たのも貴重な経験でした。
クルーからは「イルカもクジラも見える」と言われていました。今回は残念ながら見ることは出来ませんでしたが、夜には満点の星空と数えきれないほどの流れ星を見ることが出来ました。

研修期間中は大きな低気圧が2つ発生したため、ベーリング海を航行する北上ルートに変更したり、年末年始で港が混み合い入港待ちを経験したりと運航スケジュールが外的要因に影響される様子を目の当たりにし、安全第一に運航しながらも運航スケジュールを遅延させないことの難しさを痛感しました。

2週間の研修を経て、いままで単なる値でしかなかったデータも発生背景やその値が示す意味が理解できるようになりデータ分析作業に役立っています。

今後は得た業務知識をMOLグループのシステム開発に活かし、ユーザ業務の効率化をサポートしていきたいと考えています。